花の窟

花の窟

白石護符の由来書

　神聖な場所を示す隅取りの境界をくまと云い、その意味からくまのの名が生まれました。古来より熊野の地は、神聖な地域として尊ばれてまいりました。その熊野の地に四つの世界遺産が集約され、世界でも大変珍しく、貴重な地域であります。
　世界遺産に登録された「花の窟」は、日本書記にも記されている様に日本最古の神社であります。花の窟は、神々の母である、伊弉冉尊（イザナミノミコト）の御陵であり、熊野三山の根源地として、古代信仰の非常に重要な神域であります。また、対面に鎮座している火神、軻遇突智命（カグツチノミコト）を祀った「王子の窟」別名「聖の窟」は王子信仰の原形でもあります。
　花の窟の名は、季の花々で神を祀る事から由来し、二月二日と、十月二日のお綱掛けには、金と銀の花と扇をその縄につるしたとされ、そこから、花の窟と云う名がつけられております。
　この護符は世界で初めて純金で織られた金布と、純銀の銀布で花の形に作られた世界で初めてのお護りであります。
　神域である、花の窟に、七里御浜の白石を敷き、神聖な場所とし、白石には神が宿り、五殻豊穣と神の恵みを授かり、霊魂などの超自然的存在との観えない繋がりを感じ、この護符を持つことによって、神のお力を授かる事が出来ると信じられております。